NTドメインからActiveDirectoryの移行は、何かと手間のかかる仕事です。手間がかかる故に必ずやっておきたい事や、工夫すべき部分があります。
1.ワンドメイン、ワンフォレストを目指す
せっかく手間をかけるのだから、どうせなら理想的な設計を目指しましょう。ActiveDirectoryでいう理想的な設計とはずばり(という程でもないですが)、ワンドメイン、ワンフォレストです。
ドメインを分ける理由のはいろいろ有るようです。
詳しくは@ITのActiveDirectoryの導入準備(全編)をご覧ください。
しかし、重要な点としては、以下を中心に考えると良いのではないでしょうか?
・パスワードポリシーの範囲
・現在のNTドメイン環境
・パスワードポリシーの範囲
一つのドメイン内では同じパスワードポリシーを共有します。例えば6文字以上とか、英数記号を混ぜるというポリシーを決定すると、ドメイン全体でそれを適用しなければなりません。
OUを分けて、グループポリシーで個別に適用しようとしても、パスワードポリシーはドメインセキュリティポリシーか、ドメインのルートでしか反映できません。グループポリシーエディタの設定画面に出てくるので、一見設定できるかと思いがちですが・・・。
・現在のNTドメイン環境
現在のNTドメインの環境によっては、移行時に無理に設計を変える事で、様々なトラブルの火種を抱える事になります。
もちろん、理想はワンフォレスト、ワンドメインなのですが、そうも言ってられない場合も有ります。
現在の環境で、システム全体が最適化されていて、これを変えるには時間が足りない、説得ができない、という事も有ると思います。
そのような場合はワンドメインを泣く泣く諦めて、マルチドメインで・・・というのも有りかと思います。ただし、その際にもワンフォレストという部分だけは守るべきです。一つの企業でマルチフォレストにする必要性はありません。
マルチフォレストを許してしまうと、権限の集中的な管理が難しくなります。Enterprise Adminsというグループは、フォレスト内の全ての管理者権限を持ちますが、フォレスト外には影響を持ちません。よってそのフォレストは別の管理を行う必要が発生し、TCOが上昇してしまいます。
複数企業間でフォレストを構築して、それを結ぶのであれば理解できる設計ですが、1企業でマルチフォレストというのは、理解に苦しむ部分も有り、特殊なケースです。
ちなみに私の環境では、NTドメインで2つ(内、私の管理分が一つ)、ActiveDirectoryで1つあった、合計3つの複数ドメイン環境をワンフォレスト、ワンドメインに移行しました。
私の会社はシステム部門がそれほど強い企業ではないのですが、上記のように、他部門との統合に成功しました。その背景には、各ドメイン管理者はドメイン管理に積極的で無かった、という理由があります。
大抵の管理者はドメインの登録、削除、更新作業が煩わしく思っているので、そこを理解しつつ、統合による集中管理がユーザのメリットになる、という提案をすれば大規模な統合も可能なのではないでしょうか。
続き
2.DCの構成配置を練ろう
3.SID Historyを引き継ごう
4.クライアントのドメイン移行は手数を少なく
5.移行期間は期限をつけよう
2007年05月18日
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